ChatGPTとは何か?始め方、使い方を分かりやすく解説

リリースから5日でユーザー数100万人を突破した、今話題のChatGPT。(同ユーザー数を獲得するのに、Spotifyは約150日、YouTubeは約270日要したと言われています。)
本記事では、ChatGPTの始め方、使い方、メリット、課題まで詳しく解説していきます。
ChatGPTを使って生成したテキストで構成された箇所や実際のChatGPTの返答画像も含まれていますので、ChatGPTの自然言語処理が優秀かどうか確かめてみてください。

ChatGPTとは


image:OpenAI
ChatGPTは、OpenAIという米企業が開発した、「質問に対して、自然な言葉で返答してくれる高度な対話型AI」です。
昨年11月末に公開されるやいなや、瞬く間にユーザーを獲得し、現段階(2023年2月時点)ではすでに1億人を超えるユーザーが登録しています。

ChatGPTの特徴

ChatGPTの最大の特徴は、大量のテキストデータを学習することで、人間と同等以上の自然言語処理能力を持つことです。この能力は「大規模言語モデル」というAI技術によって実現されています。
Web上にある大量のテキストデータを集めて分析・学習を繰り返すことで、テキスト生成、質疑応答、テキスト翻訳、要約などの様々なタスクに対して、高い精度での処理が可能となっています。予め膨大な量の予習をこなしているからこそ、質問に対する的確な答えを瞬時に出すことができているというわけです。

またChatGPTは、言語のパターンを学習し単語同士の関係を理解することができます。学習が進めば進むほど、質問に対してより正確で、かつより人間らしい返答を返すことができるようになると言われています。

ChatGPTの始め方

ChatGPTは、メールアドレスと電話番号だけで簡単に会員登録できます。既にGoogleアカウントやMicrosoftアカウントを持っている方であれば、そちらを使用したログインも可能です。

ChatGPTの登録手順

①OpenAIのChatGPTページにアクセス(*同社同ページに遷移します)

②画面左下にある「TRY CHATGPT」をクリック


③「Sign up」をクリック


④メールアドレスを入力、もしくはGoogleアカウントかMicrosoftアカウントを認証


⑤電話番号を入力し、送信されたコードで認証後、利用可能

非常に手軽に登録でき、誰でもページアクセスから1、2分で利用することができます。

ChatGPTのプラン

ChatGPTは、有料/無料の2プランがありますが、初期登録時点では無料なため、誰でも基本的に無料で利用できます。
無料プランでは、1日に利用できる回数に制限があり、OpenAI曰く、生成される文章の品質や回答の精度にも限界があるようです。

一方で月$20の有料プランでは、より高度な機能が利用できます。例えば、より長い文章や専門的な分野の文章の生成、音声認識機能、APIを利用した開発などが可能です。また、1日の利用回数にも制限がありません。有料プランはサブスク式で、月額料金が発生します。利用目的や予算に合わせて選択することが可能ですが、テキスト生成などの基本的な機能を使用する分には無料版の利用で十分だと感じます。

ChatGPTの使用例

ここでは、ChatGPTの代表的な使い方である、以下の5つの項目について紹介します。(本セクションはテキストのほとんどがChatGPTの出力そのままになっています。)

チャットボット

ChatGPTを用いることで、自然な文章生成が可能となります。そのため、ChatGPTを応用したチャットボットを開発することができます。例えば、カスタマーサポートの自動化や、情報提供型のアプリケーションなどに使用することができます。ユーザーが入力した内容に対して、ChatGPTが自然な文章で返答することができます。

試しに、「ChatGPTとは何か、小学生にもわかるように説明してほしい」と質問するとこのような答えが返ってきました。


テキスト生成

ChatGPTを学習させることで、ある種のテキスト生成が可能となります。例えば、小説の文章生成や詩の生成など、幅広いジャンルにおいて、自動的に文章を生成することができます。例えば、「夕焼けの空に」というテーマで文章を生成すると、「夕焼けの空には、赤やオレンジのグラデーションが広がっていた。風が心地よく、鳥の鳴き声が響いていた。」など、自然な文章を生成することができます。

質疑応答

ChatGPTを用いることで、自然な質問応答を実現することができます。大量のデータを学習することで、一般的な知識や、特定の分野に関する専門知識にも対応できます。例えば、「ニューヨークの観光スポットは?」という質問に対して、「自由の女神像やエンパイアステートビルなどが有名です」と返答することができます。

テキスト翻訳

ChatGPTを用いることで、機械翻訳にも応用できます。大量の翻訳データを学習することで、自然な文章を翻訳することが可能です。例えば、「I love you.」という英語の文章を日本語に翻訳すると、「私はあなたを愛しています。」と自然な文章を翻訳することができます。

テキストの要約

ChatGPTを用いることで、長文の要約も自動的に行うことができます。文章中の重要な箇所を抽出し、簡潔な要約文を生成することができます。例えば、会議中のメモ書きをインプットすることで、会議のサマリーや要点だけをまとめた議事録を作成することも可能です。

これ以外にも、SEOツールとして利用できたり(Chromeの拡張機能を組み合わせることを推奨)、プログラミングのソースコードを出力してもらったりと様々な用途で利用することができます。

ChatGPTを使うメリット

実際にChatGPTを利用してみて、以下のようなメリットが挙げられます。

メリット①:工数の削減

まず上がられるメリットとして、工数の削減が挙げられます。ChatGPTは質問に対して瞬時に回答を返してくれるため、情報収集ツールや壁打ち相手、ブレスト相手として非常に優秀です。
テキスト生成に関しても人力でのチェックは必要になりますが、自然な言語で返答してくれるため、上手く使えば工数の削減が期待できます。
英文の翻訳や、テキスト生成を行う際に、一定の規則に則って出力される内容をコントロールしたい場合は入力時点でしっかりと出力形式や条件を指定してあげることで、さらに工数を削減することが可能です。

メリット②:利用上のストレスが少ない

実際に利用してみても、ChatGPTはその他AIチャットボットなどと比較して自然な会話を行うことが可能なため、利用していてストレスをあまり感じることがありません。また、Web上の膨大なテキストデータで学習を繰り返しているため、基本的に返答は正しい内容が多く、無駄な作業が生まれにくいこと、直感的な操作が可能な箇所もメリットだと考えられます。

ChatGPTの課題

一方で、実際にChatGPTを利用してみて見えてくる課題としては、以下が挙げられます。

課題①:不正確な回答

ChatGPTは基本的には質問に対するもっともらしい答えを返してくれますが、たまに不正確だったり、根拠が無かったり、ユーザーにとって意味のない返答を行うことがあります。一般公開するテキスト生成を行う際や、その他情報収集の際には、基本的に情報の裏付けをとるようにしましょう。

課題②:特定のフレーズの多用

ChatGPTを利用していると気づくこととして、特に英語以外の言語において、特定のフレーズが多用されるということがあります。質問の仕方によって十分に自然な会話と言えるケース、同じ言い回しを繰り返してしまうケースがあります。
例えば本記事の「ChatGPTの使用例」セクションを読んでいただいてもわかる通り、「~できます。~できます。」と文末が統一されるなど、まだまだ自然な会話には及ばない部分があります。

課題③:不適切な質問に対する回答

ChatGPTは、回答する質問としない質問を意図的に判別しています。例えば、「いじめの方法」などといった過激な質問については回答されないように内側で制御されています。
しかし、現状ではごくごく稀に、過激な質問にも回答してしまうケースが存在すると言われています。

上記に挙げている課題は、深層強化学習等を繰り返していくことにより、今後の改善が期待されています。

ChatGPTとAI言語モデルの今後

ChatGPTは今後深層強化学習を繰り返すことにより、Web上のデータだけではなく、ユーザーからのフィードバックやその他さまざまな仕組みにより今も進化しており、今後さらに高度なツールとして発展していく可能性を持っています。
また、Microsoftのブラウザであるbingとの統合が進められていると言われており、これは検索エンジンシェアにおけるGoogle1強時代を終わらせる可能性がある、とも言われています。(実際にGoogle社内でCode: red(非常事態)が宣言されたとの報道があり、警戒していることは間違いないと言われています。

実際にChatGPTに今後の展望を質問してみたところ、以下のような回答が返ってきました。

まとめ:現状のChatGPTは壁打ち相手として優秀

本記事の構成はChatGPTを利用して、出力された内容を大いに参考にしています。実際に利用してみて、現状のChatGPTは、アイデアの壁打ち相手、ブレインストーミングの相手としては優秀な印象を受けました。ChatGPTの機能が十分、不十分というよりも、利用する人間のスキルや質問の仕方によってツールのポテンシャルが決まってしまう傾向があるように感じました。少なくとも理想のアウトプットに近い形を出力させる質問力、そしてアウトプットの価値を判断できるだけの知識はうまく活用する上で必須であると考えられます。

出力する文字数やキーワード等、アウトプットへの詳細な条件指定なども可能ですので、Webライターさんなどは、ChatGPTをうまく使うことで(もちろん人力でのテキスト確認、修正は必須にはなりますが)工数削減も見込めるのではないでしょうか。興味があればぜひ試してみることをおすすめします。
※ChatGPTを試してみたい方はこちらからどうぞ(外部サイトへ遷移します)

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