この記事では、SEOの基本の考え方と、すぐに実践できる対策をご紹介します。
SEOとは?対策の基本や施策を分かりやすく解説|2022最新
Contents / 目次
- SEO対策とは?
- 検索エンジンの仕組み
- クロールとインデックス
- スコアリング
- SEO対策のメリットとデメリット
- 【メリット】
- 【デメリット】
- 基本のSEO施策7選
- ①キーワード選定
- ②質が高いコンテンツ制作
- ③タイトルにキーワードを含める
- ④見出しタグで文章構造をハッキリさせる
- ⑤画像のaltタグを適切に使う
- ⑥内部リンクを最適化する
- ⑦被リンクの獲得
- SEO対策でやってはいけないこと
- タイトル・見出しへの過剰なキーワードの詰め込み
- 隠しテキスト
- コピーコンテンツの制作
- 内容が薄いコンテンツ・破綻した文章でのコンテンツの制作
- SEO対策で使える便利ツール
- Googleトレンド
- Google Search Console
- Googleアナリティクス
SEO対策とは?
SEOとは、「Search Engine Optimization」(検索エンジン最適化)の略です。Googleなどでの検索結果でより上位に表示することで、自社サイトへの流入を増やすための一連の取り組みを「SEO対策」と呼びます。
検索順位は、検索エンジンがWebサイトやページに与える評価によって決まります。日本でメインの検索サイトと言えば「Yahoo!」と「Google」です。しかし、実はYahoo!の検索エンジンはGoogleと同様のものを使っているので、まずはGoogleのSEO対策さえできていれば同時にYahoo!の対策もカバーできます。まずはGoogleのSEO対策を正しく理解しましょう。
検索エンジンの仕組み
SEO対策を理解する上で、まずは検索結果の表示順位を決める仕組みを知っておきましょう。サイトやコンテンツを作ってから検索結果に表示されるまでをご紹介します。
クロールとインデックス
クロールとは、検索エンジンが新しいページや更新されたページを検出するプロセスを指します。クロールは「クローラー」と呼ばれるロボットが自動で行います。まずはクローラーに作ったサイト・ページを見つけてもらう必要があります。
クローラーは効率良くページを辿っていきますが、1日に数十億ページも更新されていると言われているインターネットにおいては、作ったページがクロールから漏れてしまう場合もあります。まずはクローラーに見つけてもらうべく、巡回しやすいページ作りを意識しましょう。
そして、クローラーに発見されたページはインデックス登録がされます。インデックスとは、発見したページをデータベースに格納することです。つまり、クローラーというロボットが、インターネット上のページをクロールし、データベースに整理してインデックスしているという流れです。
インデックスは情報の整理が必要なため、反映されるまで少々時間がかかる傾向があります。またせっかくSEO対策のために新たなコンテンツを制作しても、同様のコンテンツがすでに存在したり、薄い内容だったりした場合、インデックス登録してくれない場合もあります。確実にインデックス登録がされるよう、オリジナル情報を含めた良質なコンテンツを作る必要となります。
スコアリング
スコアリングとは、ユーザーが検索するキーワードとインデックス登録された情報を照らし合わせて得点付けすることを指します。このスコアを元に、検索の表示順位が決められます。
また、スコアリングのためのルールを「アルゴリズム」と言います。アルゴリズムは日々変化していると言われていますが、より良いスコアリングをされるためには、テーマに沿った価値あるコンテンツを提供する必要があります。
SEO対策のメリットとデメリット
続いて、SEO対策のメリットとデメリットをご紹介します。
【メリット】
購買意欲が高いユーザーを集客できる
デジタルマーケティングにおいて「AISAS」と呼ばれる購買行動モデルがあります。これは、消費者が消費を行うまでのプロセスのことで、具体的にはAttention(注意)→ Interest(関心)→ Search(検索)→ Action(購買)→ Share(情報共有)という手順が購買までに行われています。
従来の広告運用では、潜在顧客も含めた広い層へのアプローチを行いますが、キーワード検索でサイトにたどり着くユーザーは、すでに「関心」を持った状態のユーザーであることがわかります。すなわち、その後の「購買」に結びつきやすい層。効率的に収益につながる顧客を獲得できることが、SEO対策の大きなメリットです。
費用対効果が高い
一般的なデジタル広告では、掲載先や掲載期間が増えれば増えるほど、費用も比例して増えていきます。継続的な広告費がかかる一方で、SEO対策ではアクセスがどれだけ増えたとしても費用は増えません。
コンテンツが資産になる
SEO対策のために制作されたコンテンツは、削除しない限りそのままサイトの資産となります。コンテンツが上位表示できてさえいれば、半自動的にアクセスが獲得できて、安定した集客を生み出すことが可能です。
検索上位に表示されるようなコンテンツがサイト内に蓄積されていれば、サイト自体の評価が上がり、さらに検索表示で優位になります。他のマーケティング施策と異なり、その場限りの集客で終わらないのは大きな魅力と言えます。
【デメリット】
効果が出るまで時間がかかる
通常のマーケティング施策と異なり、すぐに結果が出ないのがSEO対策の特徴です。上位表示は一朝一夕にかなうものではないので、場合によっては効果が出るまで数年かかることも。短期間でのコンバージョン獲得には不向きな側面があります。
対策をしても確実に検索上位が取れるわけではない
Googleは検索結果順位の決定方法を明かしていないので、SEO対策には「絶対」と言える必勝法がないのが実情です。そのため、SEOに有利とされている対策を試しても必ずしも効果が出るとは限りません。Googleが提示するSEOガイドラインを遵守しながらPDCAを回し、継続して対策を続けることが必要です。
検索エンジンのアップデートの影響を受けやすい
Googleのアルゴリズムは、予告なしに定期的にアップデートが行われています。例えば、2021年には6月、7月、11月にGoogleのコアアップデートと呼ばれる大規模なアップデートが行われました。これにより検索順位が大きく変動する恐れもありますので、日々の分析が必要となります。
基本のSEO施策7選
では、まず取り組むべき基本のSEO対策をご紹介します。
①キーワード選定
まずはユーザーが検索するキーワードを選定しましょう。重要なポイントは、自社のビジネスに直結しているかどうか。このポイントを押さえた上で、キーワードの検索ボリュームを確認しましょう。
ほとんど誰にも検索されないキーワードでは意味がないですが、逆に検索ボリュームが多すぎるキーワードは競合も多いです。最初のうちは検索ボリュームがそれほど高くないキーワードでの上位表示から意識しましょう。
②質が高いコンテンツ制作
質が高いコンテンツとは、ユーザーの検索ニーズに沿っていて専門的で信頼できる情報が網羅されているページになります。例えば自社のビジネスに絡めたキーワードを使用したブログやコラムなどが該当します。
【内部対策】
検索エンジンにコンテンツが良質であることを伝える施策を「内部対策」と言います。
③タイトルにキーワードを含める
検索エンジンにコンテンツの内容を正しく伝えるために、必ずキーワードを含めてください。
④見出しタグで文章構造をハッキリさせる
見出しタグは、HTMLの「hタグ」で使い分けます。「h6」まであり、クローラーが巡回した際にどんな内容が書かれているのか理解しやすくする効果があります。また、見出しタグは「h1」から使用するのが鉄則で、階層構造を正しく設置することはGoogleも公式に推奨しています。
⑤画像のaltタグを適切に使う
altタグとは、画像を説明するテキストのことで、Googleはaltタグから画像が何を表しているのか理解します。HTMLで<img src=”image.jpg” alt=”画像の内容” />のコードを入力します。画像の内容には、例えば「元気に走り回る子ども」など、簡潔にわかりやすい内容での記載を心掛けましょう。
⑥内部リンクを最適化する
内部リンクとは、サイト内で自社のページ同士をつなげるリンクのことです。本文中に挿入する関連ページや関連記事、サイトナビゲーションやフッター部分のリンクを設定することで、クローラーがサイト内を巡回しやすくなり、コンテンツの評価も上がります。
【外部対策】
コンテンツが他のサイトから評価を受け、紐づけられていることを伝える施策を外部対策と言います。
⑦被リンクの獲得
外部施策では、主に被リンクの数が多ければ多いほど有益なサイトであると評価されるようになります。ただし、良質なサイトからの被リンクのみ効果が見込まれるので、あくまで自然に被リンクを獲得できるような良質なコンテンツ作りを目指しましょう。
SEO対策でやってはいけないこと
また、やってはいけないSEO対策も知っておきましょう。Googleが設定しているガイドラインに違反してしまうとペナルティを受け、検索結果に表示されにくくなってしまいます。
主なNGをご紹介します。
タイトル・見出しへの過剰なキーワードの詰め込み
現在、Googleではキーワードの数よりも「読者が読みやすいか」を重視して、コンテンツを評価しています。キーワードはタイトルと見出しに1回ずつ本文中にも数回程度で十分です。
隠しテキスト
古いSEO対策として、背景とテキストを同一色に揃えたり、画像の背後にテキストを隠したりする「隠しテキスト」と呼ばれるものがあります。ユーザーには認識できないように、検索エンジンのクローラーのみに表示されるようにキーワードを大量に紛れ込ませた手法です。現在では、検索エンジンスパムと呼ばれ、ペナルティを受けることがあります。
コピーコンテンツの制作
Googleは同じ内容のコンテンツが上位に並ぶことを嫌うため、オリジナルコンテンツが評価されます。他記事のコピペでのコンテンツ制作は絶対に避けましょう。
内容が薄いコンテンツ・破綻した文章でのコンテンツの制作
検索エンジンは、内容が薄いコンテンツはインデックスしてくれません。また、システムで自動生成された意味が破綻した文章である「ワードサラダ」の使用も現在ではペナルティの対象となります。
SEO対策で使える便利ツール
最後に、SEO対策を行う上で必ず使用すべき基本ツールをご紹介します。すべて無料で使えるので、必ずチェックしておきましょう。
Googleトレンド
キーワード選定で使えるのが「Googleトレンド」です。特定の期間内でのキーワードの検索数推移がグラフで把握できるツールです。過去や現在の分析はもちろん、今後の市場予測までも行うことができるので、未来のSEO対策についても検討できます。
Google Search Console
「自社サイトにどんな検索ワードで辿り着いたのか」「自社サイトがキーワードの中で何番目に表示されたか」を分析できます。サイトに入る前のユーザーの動きを知ることで、コンテンツ作りに役立つツールです。
Googleアナリティクス
サイト内でのユーザーの動きを分析できるツールです。どのページがよく見られていて、どのページを見て離れていったか、さらにユーザーの年齢層や居住地域も把握できます。コンバージョン獲得のために役立ちます。
以上が、最新版SEO対策の基本となります。自社サイトのSEO対策に悩んでいる方は、まずは実践してみてください。